タロットカード「悪魔」をわかりやすく

「悪魔」のカードってなに?

タロットカードの「悪魔(15)」は、一見とても怖い印象を与えるカードです。ですが、このカードが本当に伝えているのは「依存や誘惑に気をつけなさい」というメッセージです。

数字の15は「6(恋人)」の系列に属していて、本来は人とのつながりや愛を意味します。しかし15になると、その「つながり」が強すぎて、相手を支配したり依存し合ったりする危険が出てくるのです。

カードの絵では、男女が鎖につながれていますが、その鎖は実は緩く、自分で外すことができます。つまり「束縛されているように見えても、自由は自分の意志で取り戻せる」ということです。

受験にあてはめると、スマホやゲーム、SNSなどの誘惑に縛られる状態、あるいは「周りがこう言うから」と自分の軸を失っている状態を表します。逆位置なら、その依存から抜け出し、自由に勉強へ集中できるチャンスを示しています。

つまり「悪魔」は恐れる存在ではなく、「本当の自由を取り戻せるかどうか」を問いかけてくるカードなのです。


お母さんとタロット先生の会話

お母さん
先生、悪魔のカードが出てしまったんですけど…これってすごく不吉なんじゃないですか?

タロット先生
一見そう見えますよね。でも安心してください。悪魔は「悪い未来」を示すのではなく、「依存や誘惑に注意してね」というサインなんです。

お母さん
依存や誘惑…あ、うちの子、スマホやゲームばっかり気にしてて…。

タロット先生
まさにそれです。悪魔のカードは、勉強より誘惑に流されがちな状態を映し出しています。でもね、絵の中の鎖は実は緩くて、自分で外そうと思えば外せるんです。

お母さん
じゃあ、まだ抜け出せるチャンスがあるってことですね?

タロット先生
はい。その子が「本気で変わりたい」と思えば、自由になれます。逆位置で出たときは、すでにその依存から抜け出すタイミングがきたというサインなんですよ。

お母さん
なるほど…!じゃあ悪魔のカードは「恐怖」じゃなくて「気づき」なんですね。

タロット先生
その通りです。悪魔は「自由を取り戻すチャンスが目の前にあるよ」と教えてくれているんです。受験勉強でも、今が踏ん張りどころだと伝えてくれているんですよ。


数字15の意味

数字の「15」は、タロットでは「悪魔」のカードに対応しています。15という数字は「6(恋人)」の系列に属していて、本来は「つながり」や「調和」を意味します。

しかし、6が「愛」や「調和」を象徴するのに対して、15になるとそのつながりが強くなりすぎて、「支配」や「依存」に変わることがあります。つまり15は、「自分の意志を相手に押しつける」「強い影響力を持つ」 という意味を持つのです。

この数字は一方で、「人を巻き込む力」「周りを動かす力」を示します。強いリーダーシップにもなりますが、行きすぎると周囲をコントロールしてしまう危険があります。

受験にあてはめると、15は「強いこだわりや思い込みにとらわれる」ことを示します。たとえば「この高校しか絶対にダメ!」と視野が狭くなったり、「この勉強法しか正しくない」と柔軟さを失ったりする状態です。

でも逆に言えば、「強い意志を持って突き進む力」 でもあるのです。大切なのは、その力を「自分や周りを苦しめるもの」ではなく、「目標に向かう推進力」として使えるかどうか、ということです。


お母さんとタロット先生の会話

お母さん
先生、「15」という数字にはどんな意味があるんでしょうか?

タロット先生
15は「6(恋人)」の系列の数字なんです。本来は人との調和やつながりを表しますが、15になるとその力が強すぎて「依存」や「支配」に変わることがあるんですよ。

お母さん
あぁ…「愛情が行きすぎて束縛になる」みたいな感じですか?

タロット先生
そう、そのイメージがぴったりです。でも一方で、15は「周りを動かす力」や「強い意志」も表すんです。だから、受験で言えば「絶対に合格する!」という強いエネルギーにもなるんですよ。

お母さん
なるほど!でも使い方を間違えると危険ですね。

タロット先生
はい。「こだわり」が「執着」にならないようにするのが大切です。強い意志を「勉強を続ける力」に変えられたら、15はとても心強い数字なんですよ。

お母さん
つまり、15は「力の使い方しだい」ってことなんですね。

タロット先生
その通りです。悪魔に縛られるか、それとも自分の意志で自由に進むか。15は、その分かれ道を示しているんです。


悪魔の両性具有の意味

悪魔のカードには、しばしば「両性具有」の特徴が描かれています。つまり、男性性(力・行動・支配)と女性性(受容・育む・感情)を同時に持つ存在として表されるのです。

これは「悪魔が人間の弱さや欲望をすべて飲み込み、境界を越えてしまう」ことを示しています。男性か女性かという枠を超えた姿は、人間の中にある光と闇、理性と欲望、支配と従属といった二面性を象徴しています。

受験にたとえると、これは「勉強に対する強い意志(男性性)」と「安心や快適さを求める気持ち(女性性)」の両方を抱えている状態に似ています。そのバランスが取れていれば力になりますが、崩れると「欲望に支配される」か「安心に甘えて努力をやめる」か、どちらかに偏ってしまいます。

悪魔の両性具有は、「人は誰もが両面を持ち、どちらに傾くかは自分次第」ということを教えてくれているのです。


お母さんとタロット先生の会話

お母さん
先生、悪魔のカードに「両性具有」って書かれていたんですけど…どういう意味なんですか?

タロット先生
はい。悪魔は男性の力強さと、女性の受容性の両方を持つ存在として描かれることがあります。これは、人の中にある「二面性」を象徴しているんですよ。

お母さん
二面性…?

タロット先生
たとえば受験で言えば「強い意志で勉強を続ける力(男性性)」と「つい楽なほうに流されたい気持ち(女性性)」の両方を、子どもは心の中に持っていますよね。

お母さん
あぁ…うちの子にもあります!「絶対合格する!」って言ったかと思えば、すぐにゲームに逃げたり…。

タロット先生
まさにその両方が「悪魔の両性具有」に重なるんです。どちらか一方が悪いわけではなくて、どちらも人間に必要な面なんです。ただ、そのバランスを崩すと「欲望に支配されてしまう」ということなんですね。

お母さん
じゃあ、悪魔のカードは「誘惑に負けるな」っていうよりも、「両方の自分を理解して、どう使うかを選びなさい」って教えてくれているんですね。

タロット先生
その通りです。光と闇、努力と休息、理性と感情。そのすべてを持っているからこそ、人は自由に選べるんです。悪魔の両性具有は、そのことを示しているんですよ。


悪魔の翼と剣の意味

タロットの「悪魔」のカードには、しばしば大きな翼や剣が描かれています。これらは「力」と「支配」を象徴する重要なシンボルです。

は、悪魔が「人間を超えた存在」であることを示します。本来なら翼は自由や飛翔を象徴しますが、悪魔の翼は「堕天使」としての闇の側面を表しています。つまり、「自由に羽ばたけるはずなのに、欲望に縛られている」という矛盾を映し出しているのです。

は「意志の力」や「断ち切る力」を象徴しますが、悪魔が持つときは「支配の象徴」となります。相手の自由を奪い、自分の意志を押しつける力を表しているのです。ただし、剣は「正しく使えば束縛を断ち切る力」にもなります。

受験にたとえると、翼は「本当は自由に夢を追えるのに、スマホや怠け心に縛られて飛び立てない姿」。剣は「その誘惑を断ち切る意志の力」です。つまり悪魔の翼と剣は、「自由を奪う存在」にも「自分を解放するチャンス」にもなる、両方の意味を持っているのです。


お母さんとタロット先生の会話

お母さん
先生、悪魔のカードに大きな翼や剣が描かれてますけど…これはどういう意味なんでしょう?

タロット先生
いいところに気づきましたね。翼は「本来なら自由に飛べるはずなのに、欲望に縛られている」ことを表しているんです。堕天使としての翼なんですね。

お母さん
あぁ…うちの子も、本気を出せばもっと飛べるはずなのに、スマホに縛られてる感じです。

タロット先生
まさにそのイメージです。そして剣は「意志の力」や「断ち切る力」を象徴します。ただ、悪魔が持つときは「相手を支配する剣」になることもあります。

お母さん
じゃあ、剣は怖い意味なんですか?

タロット先生
いいえ。剣は両方の意味があります。「相手を支配する力」にもなりますが、「自分を縛るものを断ち切る力」にもなるんです。受験で言えば「怠け心を断ち切る」「スマホ依存を断ち切る」剣にできるんですよ。

お母さん
なるほど…翼と剣、どっちも「縛られるか、自由になるか」の分かれ道なんですね。

タロット先生
その通りです。翼は「本来の自由」、剣は「意志の力」。どちらも正しく使えば、悪魔は怖い存在ではなく「自分を強くするチャンス」を教えてくれるカードになるんです。


👉 この「翼と剣」の視点を入れると、悪魔のカードは単なる恐怖ではなく「自由と支配の選択」を教えてくれる深いカードになります。

悪魔のカード「首輪」の意味

タロットカード「悪魔」には、男女が鎖で首輪につながれている姿が描かれています。
この 首輪 は、依存・束縛・自分を縛る習慣 を象徴しています。

一見すると人間は悪魔に完全に支配されているように見えますが、よく見ると 首輪はとても緩く、外そうと思えば自分で外せる つくりになっています。
つまりこれは「人を縛っているのは、実は自分自身の心」ということを表しているのです。

受験にあてはめると、首輪は「スマホやゲームに縛られて勉強できない」「『どうせ無理』という思い込みに縛られる」といった心の状態です。
でも、首輪は自分で外せるのですから、「やめると決める」「環境を整える」といった一歩で自由になれるのです。

正位置なら「誘惑や依存に気をつけて」という警告、逆位置なら「そこから抜け出せるチャンス」。
首輪は「自分を縛るものは、自分で外せる」と教えてくれる象徴なのです。


お母さんとタロット先生の会話

お母さん
「先生、悪魔のカードに出てくる男女が首輪をつけられてますよね。あれってどういう意味なんですか?」

タロット先生
「首輪は“依存や束縛”の象徴なんです。スマホ、ゲーム、怠け心、人間関係――そういうものに縛られて動けなくなっている状態を表しています。」


お母さん
「じゃあ、うちの子が『やる気はあるけどついスマホを触ってしまう』のも、この首輪みたいなものですか?」

タロット先生
「その通りです。でも大事なのは、首輪は実は緩くて、自分で外すことができるということ。つまり“縛られている”と感じているのは、自分の心なんですよ。」


お母さん
「じゃあ、どうすれば外せるんでしょう?」

タロット先生
「一歩を踏み出すことです。『机にスマホを持ち込まない』『友達に宣言する』『塾に通う環境に身を置く』――そうすれば首輪は自然に外れるんです。
逆位置で出たときは“もうその首輪を外す準備ができていますよ”というサインです。」


お母さん
「なるほど…。悪魔の首輪は“怖い罰”じゃなくて、“自分の心が作った縛り”なんですね。」

タロット先生
「そうです✨ 首輪は“自分で外せる”という希望の象徴でもあります。
受験勉強でも、習慣の鎖を外してしまえば、子どもはもっと自由に力を発揮できるようになりますよ。」


まとめ

悪魔のカードの首輪は、依存や思い込みに自分を縛ってしまう心 を象徴しています。
でもその首輪は緩く、自分で外すことができる。
「不安や習慣に縛られているのは自分自身」と気づけば、受験勉強の妨げも取り除けるのです。

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